おもしろい記事を見つけました。
【高齢者入浴中の事故、熱中症8割超 ヒートショックは1割未満】
~産経新聞より~
前々から少々疑問に感じてました。
「入浴中の心肺機能停止者は交通事故者死亡者数の5倍!」
昨今聞き飽きたこのお決まりの宣伝文句。
交通事故と入浴中の事故といった全く異なる性質の不慮の事故数を
単純に比較することに何も合理性がないと感じてましたが…
冬場に入浴中の事故が急増するのは
「寒いから意識的に熱いお湯に長時間浸かることによって熱中症になるから」
こんな単純な因果関係が証明される可能性があります。
ほんとに今までの定説が覆ってしまいますね。
ちなみに
1月の65歳以上の交通事故死亡者、推計約170人
1月の60歳以上の窒息死者数、推計約1,100人
毎年1月に高齢者の窒息死が急増する原因は「餅」です。
詳しい統計が出ているわけではありませんが、たった数日でおそらく百人以上の高齢者が餅を喉に詰まらせ死亡しているとも言われています。
高齢者が餅を食べることがどれだけ高リスクかよく分かります。
なので
「冬場の入浴は餅を食べるのと同じくらい気を付けよう!」
本来はこれも正解です。
しかしそんなことを言われても皆さん「???」です。
なので交通事故といった誰もが想像しやすい事故と比較させるのです。
行動経済学的には正解ですね。
究極は「湯船に浸からない」「餅を食べない」かもしれません。
とはいえ文化や風習はとても手強くて・・・特にお年寄りはその傾向が強いです。
この冬、入浴と餅どちらも細心の注意を。
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